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Books&Music 視聴覚室

読んだ本、聴いた音楽、観たフィルムなどについて




(Music) Romantique   C. Bolling

あいかわらず、ボーランにはまっている私。今回紹介するのは、ヨー・ヨー・マを起用した「チェロとジャズピアノトリオのための組曲」の一曲です。

ヨー・ヨー・マの演奏したCDでは、ピアソラの作品集を持っているのですが、暖かい音色が好きです。そういえば、映画「グリーン・ディステニー」でもテーマを弾いていましたっけね。

ボーランはクラッシックのとても有名な演奏家と組んで、ジャズピアノトリオとクラッシックを見事に融合させた曲をたくさん作っているのですが、私がいつも夢中になるのは、切ないメロディを奏でる曲の数々なのです。この「Romantique」もそうした曲の一つで、初めから切々たるメロディで聴かせてくれます。八分もある長い曲なのですが、ずっと胸が締め付けられっぱなし。これでまた一つお話を作っちゃうでしょうね。そう、私の作る小説は、こうやって音楽を聴きながら動く感情をもとに作っていたりするのです。

written by polepole, published on 01. 03. 2012




(Music) Sweet Lullaby   Deep Forest

1992年のヒットということはもう二十年も前ということになるのですね。あの時は、アフリカに興味があるといっても、一人のアフリカ人とも知り合っていなかったし、足を踏み入れた事もなかったのです。ワールド・ミュージックの流行の中で、なんとなく「いいな」と思って買ったDeep Forestのデビューアルバムに、この曲は入っていました。

ピグミー族の伝統的な歌とフランス人のグループによるエレクトリックサウンドの融合。今にしたらありがちな組み合わせでも、当時は斬新でした。少なくとも、私にとっては。

比較してみれば、私は当時よりも、アフリカの土地を知り、アフリカ人を知り、ヨーロッパをの土地を知り、ヨーロッパ人を知りました。経済、流行、人々の思惑なども知ったという事ではありますが、その裏で、彼らの生と営みと感情をもっと身近なものとして感じるようになりました。それはつまり、テレビや雑誌上ではなく肌で知ったという事です。私自身も、人間としての色々な経験を重ねてきました。

戸棚に収まっていた、古いCDを取り出して、久しぶりに聴いてみました。無機質に繰り返されるエレクトリックなサウンドの、リズムとサウンドが冷たく響けば響くほど、それにのるコイ・サンの歌声の奥に何か別のものが広がっていきます。大地に広がる赤い夕陽。終わりのない生存のための闘い。繰り返される命を繋ごうとする歓び。それを見つめるヨーロッパ人たちの複雑なあこがれの感情。安全で機械的なヨーロッパ社会に生きるひ弱な人間が、本来的なヒューマン・ビーイングに対して持つ想い。

たぶん、私はこのCDの制作者の意図を、二十年経ってようやく理解したのかもしれません。

written by polepole, published on 01. 03. 2012

 

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