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Books&Music 視聴覚室

読んだ本、聴いた音楽、観たフィルムなどについて




(Book) これが見納め   D. アダムス著

友人が人生を捧げるほどに惚れ込んでいるイギリスの作家、ダグラス・アダムスが絶滅危惧の生き物たちを見に行ったルポタージュ。ここに出て来る生き物たちは、アダムスによる鋭い観察眼とSFドタバタストーリーで証明された読者を飽きさせない見事な筆致で生き生きと描かれています。

その中に出て来る一種類はその後本当に絶滅してしまいました。少なくともアダムスは、そのヨウスコウカワイルカたちがこの世から消え去る前に、自分があちらの世界に行ってしまったので、この悲しいニュースを知らずに済んだようです。

多くの種が絶滅の危機に追いやられていますが、その原因の大半が、我々ホモ・サピエンスのエゴによるものであるのは悲しい事です。その悲しさをきっちりと伝えながら、彼らしいユーモラスな文章で読者たちを楽しませる事も忘れずに、私たちにこれらの生き物との共存を訴えかけているのです。

ドードーやヨウスコウカワイルカを絶滅に追いやった人々の愚かさとエゴは、彼らだけのものではなくて、私たちもある意味まったく同じです。無知故、もしくは珍しいものを見たいというエゴ故に、すでに絶滅の危機にある生き物たちを更なる苦境に追いやってしまう人間という存在にがっかりしつつ、少なくとも伝える事でこうした悲劇を少しでも食い止めようとしたアダムスの心意氣を無駄にしないためにも、「他人(種)に迷惑をかけない生き方」をこころがけるホモ・サピエンスでありたいと思ったのでした。

written by polepole, published on 01. 11. 2011




(Music) Suite for Chamber Orchestra   C. Bolling

ボリング(ボーラン)の「フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲」がとても氣にいったので、アマゾンでいくつかのCDを買いました。そのうちの一つが「室内オーケストラとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲」です。最初は「ふーん、普通の室内楽っぽいね」という感じではじまるのですが、すぐに彼らしいクロスオーバーな音作りに引き込まれていきます。

どの曲もかなり長いのですが、聴いていて飽きないつくりです。一曲ごとに、メロディの美しさが増してゆき、四曲目のアリアでは巻き戻して何度も聴きたくなるほど、心をわしづかみにされます。休みの日に、リビングでこの曲をかけてどっぷりボリング・ワールドに浸るのにはまっています。

written by polepole, published on 01. 11. 2011

 

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