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Books&Music 視聴覚室

読んだ本、聴いた音楽、観たフィルムなどについて




(Book) 1Q84   村上春樹 著

読むまで題名を完全に誤解して「IQ84」だと思っていました。つまり、知能指数84の人物に関する話だと。日本にいれば「いちきゅーはちよん」という発音をあちこちで聞くでしょうからそういう誤解はないんでしょうが、私に入ってくるのはインターネットでの視覚情報ばかりなのでたまにこういう誤解がおこるのです。

姉が、クリスマスプレゼントに送ってくれたので、早速読んでみました。土曜日の一日で三冊一度に読破はあの厚さの本には暴挙といってもよかったのですが、やってしまいました。それは、第一にその日に読んでしまわないと、次まとまった時間を取れるのがいつだかわからなかったのと、第二に続きが気になってしまうから。

とにかく引き込まれる話なのは間違いありません。滑稽無糖な話を信じ込ませる手法も大したものです。伏線とその使われ方もよくできていて、わけのわからない話が交互に続くうちに、だんだんと一つに重なっていくのもすごいと思います。ベストセラーになるのもよくわかります。

ちょっと違和感を感じたのは、これってやっぱり男の人の書いた小説だなあ、ということでした。いわゆる性の捉え方が、男性的なのです。女性にだって性欲はあります。それが暴走することだってあります。でも、男性と違うのは、それが日常的に当たり前なことではなく、例えそうだとしても表に出す人ばかりではないのです。それなのに、ありとあらゆる女性の会話に性のことばかりがちりばめられているのは、かなり違和感があります。男の人にとってはそれが自然なのでしょうが、女性を女性の視点として書くには多少無理があるような気がするのです。

written by polepole, published on 01. 01. 2011




(Music) Dein ist mein ganzes Herz   F. レハール作曲

邦題は「君は我が心のすべて」というんだと思います。オペレッタ「ほほえみの国」の有名なテノールのアリアです。中国の王子様がウィーンの伯爵令嬢に恋して歌うのですが、全然中国人っぽくない歌で、私はなぜかずっとイタリア語の歌だと思い込んでいました。最初に聴いたのはずっと昔、三大テノールの競演でドミンゴが歌ったものだったのです。久しぶりに聴いたら「あれ、ドイツ語だ…」

この話はせっかくこんなにいい歌を捧げてもらいながら最後にヒロインがホームシックで逃げ出してしまうという情けないエンディングです。文化の違いはかくも越えがたい壁、といいたいのかもしれませんが。詰まるところ世の中って、そんなものなのかもしれないと思いつつも、ロマンチストである私は永遠の愛はそれでもどこかにはあると信じ「いい歌だなあ」と聴いているのです。

written by polepole, published on 01. 01. 2011

 

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